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下肢静止不能症候群

日本人なのでタイトルは日本語にしてみました、ややこしいって~。

かっこよく英語で仕切りなおし、restless legs syndrome.(RLS)
直訳すると、休憩+できない+足=むずむず足
断然こっちの方がわかりやすい!

疾患名を聞くと、???ですが、特に女性の皆さん覚えがありませんか?
夜、寝床に入ってなんか足がくすぐったいような、だるいような、虫這う感じで、
思わず足を動かしてしまう。動かすと楽になるんだけど、じっとするとまたムズムズ。

RLSの原因は確定していませんが、パーキンソン病に使うドパミン系作動薬が
著効するので、ドパミン神経系が関与していると考えられています。
実際、私がこのムズムズの正体を知ったのは、パーキンソン治療薬「レキップ」発売時の勉強会で
レキップが米国ではこの適応を取得していると聞いた時でした。
その他で適応があるのはビ・シフロール。このビ・シフロールは日本では
2006年10月から追加適応取得の為、第3相臨床試験を開始しています。
わが国初のレストレスレッグ症候群治療薬になるのでしょうか。
抗てんかん薬のクロナゼパム(リボトリール・ランドセン)も適応外で使用例が多いそうです。

有病率が欧米では5~15%、国内では1~5%といわれているとか。
睡眠障害の原因にもなるRLSですが、まだまだ認知度が低く
正式に診断される事も少ないということです。
症状としては足の不愉快な異常感覚、いわゆるムズムズは夕方~夜間におこり、
その症状は休憩や休息によって誘発されます。
女性に多く、原因として体質によるものはコーヒー等カフェインの摂取により誘発されたり、
種々の慢性疾患(糖尿病・リウマチ・痛風・肝炎・・・等)の方に症状がでます。
特に慢性腎不全で人工透析を行っている人が高頻度にRLSを誘発するそうです。
妊娠中は15%ほどがRLSを経験し、分娩後に軽快します。

ここで面白い研究結果、米国の小児科のSuresh Kotagal博士が神経学会しに発表したものによると、
小児性睡眠障害の子供の中のRLSと診断された子供の血液検査をしたところ、
83%の子供が鉄分が少ない事がわかりました。
その母親達も一般より高頻度でRLSを経験していました。

つまり食生活が悪く、充分な鉄分が取れない場合に症状が出やすい遺伝体質もあるということです。
鉄は補酵素としてドパミンの合成に関与しているので、鉄分を補給することで症状が軽減するのではないかといわれていますが、まだまだ解明されてない事もあるようです。
そう考えれば、妊娠中は貧血になるし、女性が多いっていうのもわかる感じがします。

お薬の前に簡単な対処法を。
・カフェインの摂取を控える
・睡眠前に軽いストレッチで筋肉を動かす
・RLSのおこりやすい時間帯があれば、睡眠時間をずらしたりしてサイクルを変える
・鉄剤のサプリメントを摂る

これだけで軽度なRLSは防げ、心地よい睡眠が取れるようになるわけです。
投薬時、「かくれRLS」を見つけてみませんか?

記事投稿日:2007年06月29日 | 記事一覧へ